こちらで「ルーターの設定はそんなにしなくても有線にすれば快適にオンラインプレイができる」と書いたが、実際「ルーター」の設定画面を開くと、専門用語で埋め尽くされており、何が何だかわからない項目も多いと思う。
今回はルーターの設定項目の解説と、おすすめなルーターの設定方法を書いていきたいと思う。
今回は現在自分が使っているルーター「WSR-5400AX6B-MB」を基準に解説をしていこう。
無線の設定
Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの2つの周波数がある、それぞれ「Wi-Fi6」等、規格が新しければ新しいほど通信速度が速い、
またそれぞれ一長一短の特徴を持ち、「2.4GHz」は遠くまで電波が届き、壁や床/天井などの上下にも強いが、他の家電製品や無線接続する機器(Bluetooth)などと周波数が同じなので、電波の干渉で弱まってしまい、接続が一時的に切れてしまうパターンがある。
対して「5GHz」はWi-Fi独自の周波数な為、電波の干渉がなく、また「2.4GHz」より通信速度が速い、しかしながら障害物に弱く、壁や床/天井等を挟んでしまうと電波が弱まってしまう。
無線設定時の専門用語
Wi-Fi設定時にはまず、セキュリティ対策のため、SSID(Wi-Fiの名前)とパスワードの設定を変更することをお勧めする、昔は工場出荷状態だと、パスワードが設定されていないままだったりセキュリティ面を自己管理しなくてはならなかったが、昨今はしっかりと乱数のパスワードが設定されている。
しかし、工場出荷状態のままで使う人も多く、いざWi-Fiにつなげようとすると似たような名前の中から探さなきゃいけなくなったり、パスワードを書いた紙とにらめっこしながらパスワードを打ち込むのも大変なので、分かりやすくてセキュリティ面も考えたパスワードに設定しておくと、接続作業が楽になる。
それではWi-Fiの設定項目に出てくる専門用語を解説していこう。
無線チャンネル
文字通り無線のチャンネルを変更することによって、他の機器との干渉を軽減させる、
「自動」の項目があれば、その時々に応じて臨機応変に変更してくれるのでお勧め
倍速モード
こちらも文字通り、無線のチャンネルを2つ同時使用することで、回線速度を上げるモード、
欠点としてはチャンネルを2つ使うので「2.4GHz」の場合他機器からの干渉を受けやすくなる
Multicast Rate
通信距離を犠牲に、通信のパケット数を増やす設定。
ワンルームや中継器などがあるなら最大設定にしても問題ないが、そうでない場合は程々の設定にしておかないと、繋がり辛くなる場合も。
802.11nプロテクション
無線規格の「Wi-Fi6」は時に「802.11ax」と呼ばれ、この「ax」の部分が規格毎にかわる「Wi-Fi5」なら「802.11ac」といった具合、
第4世代の「11n」と第5世代の「11ac」は規格こそ違えど互換性があるので、「11n」をシャットアウトすることで、速度低下を防ぐ効果がある。
DTIM Period
メーカー毎に呼称が変わる項目だが内容は同じ、
無線端末と連携して、Wi-Fiを受信していない時間を作り、消費電力を抑える働きがある、
こちらは初期設定だと「1(常に接続状態)」になっているので変更しなくとも良い
プライバシーセパレーター
こちらは「Wi-Fiを経由した機器間の通信を制限する」機能なので、これをONにしてしまうと、プリンターへの無線での指示だし等が出来なくなるので、OFFのままで問題ない。
ビームフォーミング
こちらの機能は「ルーター」の外箱にもよく書いてあるので知っている人も多いのではないだろうか、
無線電波に指向性を持たせて、Wi-Fiを繋いでいる機器に電波を集中、速度の向上や安定を図る機能なのでONにしておこう。
バンドステアリング
「2.4GHz」と「5GHz」を端末との接続状況から自動で切り替えてくれる機能だが、
「バンドステアリング」専用のSSIDしか接続できなくなるので注意。
有線の設定
…といっても有線接続で注意する点はそうそうないので一項目だけ注意すればいい。
UPnP
Universal Plug and Play(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)の略で、
「本来手動でネットワーク接続しなきゃいけないホームデバイスやプリンタ等を自動でつなげてくれる」機能だが、マルチウェア感染時などにすべてのネットワーク接続端末に感染してしまう恐れなどがあるためOFFにしておこう。
最後に
ほとんど自分がいちいち調べなおすのが大変な為の覚書のようになってしまった…
ホームルーターも日々進化して、新しい機能や設定も増えたが、必ずしもそれらすべてがネットを豊かにするとは限らない、
なので今一度ルーターの設定を見直して、セキュリティ面や回線速度の見直しを図ってみるのも良いのではないだろうか。
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